思い違い 2015 8 2
多くのアメリカ人が、たとえ東アジアで戦争が起こっても、
「日本は大国だから、自分の国は自分で守るだろう。
アメリカは同盟国だから、後方支援はする」と考えても不思議はないのです。
日本は、世界第三位の経済大国である上に、
世界最大の債権大国でもあります。
このような「超大国」をアメリカが守る必要はないと考えるのは、
実に常識的な発想であると思います。
多くのアメリカ人が、このような発想に至るのは、
日本の憲法9条の特殊性を知らないからです。
99%の日本人がアメリカ合衆国憲法を知らないように、
アメリカ人だって、日本国憲法を知りません。
そういうわけで、普通のアメリカ人の常識的な発想としては、
「日本は大国だから、自分の国は自分で守るだろう。
アメリカは、後から駆けつけて支援する」となります。
今の日本人に欠如しているのは、
相手の立場に立って発想するということです。
私がアメリカ人だったら、この問題は、どう考える。
あるいは、私が中国人だったら、どう思う。
さらに、私がロシア人だったら、どうする。
このような発想ができるようになれば、
全く違う世界が見えてくるようになります。
世界の孤島 2015 6 14
「日本が好き」という外国人の多くが、
心配していることは、こういうことです。
日本人は、日本が快適な国なので、
外国に行こうと思わないし、外国への関心も低い。
内にこもっている。
その結果、日本が「世界の孤島」になってしまうのではないか。
日本の携帯電話が独自の進化を遂げて「世界の孤島」に、
いや、日本人は、これを「ガラパゴス化(Galapagosization)」と言うらしいが、
やがて、日本全体が「ガラパゴス」になってしまうのではないか。